大概の病院にはお花やぬいぐるみ等、お見舞いグッズを売る売店がついています。
この病院も例外ではなく、定番の子供用ぬいぐるみが。

コラム

妊娠:初診

日本人女性の場合、夫が付き添いで産科医を訪ねることに多少抵抗がある方が多いそうですが、ここアメリカでは普通に平日でも、夫やその恋人が診察に同行してきます。実際に診察室に一緒に入って超音波画像を見たり、また一緒に胎児の心音を聞いたりしているのです。

妊娠にあたる初診で受ける内容は、日本で行われるものとほぼ同じになります。
初回で必ず健康保険カード(Insurance Card)の提示を求められますので、これを忘れないように注意しましょう。


1. 身長測定・体重測定・血圧検査
日本の場合、妊娠中の体重増加は8kg前後となりますが、アメリカでの許容範囲は13~20kgとなります。

2. 内診
子宮内診以外に、性病検査、そして過去1年間の間に子宮頚癌検査(Pap Smear)を受けていない場合は同時に行われます。

3. 問診
質問される内容は日本のそれとほぼ同じことで、妊婦さんの病歴やアレルギー、過去においての妊娠歴、避妊方法、服用している最中の薬、また家族の持病や先天異常の有無等を聞かれます。日本と違いがあるのは、飲酒の頻度、一日に摂取するカフェインの量、及び麻薬の経験を訪ねられることくらいです。アメリカでも日本でも赤ちゃんは最終月経日からおよそ280日目(40週)で生まれる事実は同じなのですが、日本では10ヶ月、ここアメリカでは9ヶ月での計算となります。その為妊娠経過中は、週数を間違えないように注意しましょう。

4. 尿検査
蛋白や糖分の値を調べる、日本と同じ内容です。

5. 血液検査
妊娠反応、ホルモンの量、及び血液型とRh型を調べます。それ以外に希望すればAIDSの検査も同時にして頂くことが出来ます。ただし検査は医院内で行う場合と、医師が指定する検査所で検査する場合があります。検査所に行くときは検査依頼書(Lab Slip)をもらいます。結果は数日後 産科医に直接届きます。


診察が終わると次回の診察予約をしておきます。妊娠27週目までは定期的に4週に1回(それ以後35週目までは2週に1回、その後週1回)のペースで診察を受けることになります。次の診察が8週目を越えていた場合、超音波(Ultrasound, Sonogram)の検査を受けるように言われると思います。この超音波も、検査依頼書を預かって指定の検査所に行きます。
これら診察や検査の代金支払いは保険によって違いがあり、同じではありません。
自分の加入保険が診察基本料金(Co-payment)を払う契約になっている場合、その場で支払って帰ります。その診察基本料金がいくらであるかは通常保険証に記載されていますが、自分が契約している保険での基本料金を知っておくとよいかと思います(大手のしっかりした保険であれば、Co-paymentは$20~$30が普通です)。それ以外の医療費や検査費の報告書(Statement)は自宅に郵送されることになり、3ヶ月や4ヶ月後、忘れた頃に請求書(Bill)が届く場合が多いです。

また日本との違いとして、妊娠反応が出たらまず医師より妊婦用ビタミン剤(Prenatal Vitamin)の処方箋(Prescription)が発行され、これを購入して毎日飲むように指導されます。このビタミン剤には鉄分等などが多く含まれており、妊婦以外の人が服用することは危険です。その為、小さい子供さんがいる場合は、子供が開けられない容器(Child Protection Cap)のものを購入するとよいと思います。この妊婦用ビタミン剤は、薬品を扱っているスーパーなどで購入できます。そこへ行って処方箋と薬品処方箋カード(Prescription Card。保険カード Insurance Cardと兼用の場合もあり得ます)を提示すると、値段に保険が利くため、比較的安価に購入できます。

また、将来的に日本へ帰国する可能性があるご家族の場合、日本の役所に問い合わせて妊娠届を提出し、母子手帳の発行を申し込んでください。母子手帳の交付条件は市町村によって異なる為、早めに問い合わせた方が得策といえます。また英語版の母子手帳は (財)家族計画国際協力財団 (TEL 03-3268-5875)に問い合わせると入手できます。ただし、アメリカ自体には政府や自治体が発行する母子手帳はありません。


コラム「妊娠:診察・検査」